【歴史・由緒】

平戸・田助港。 古くより船乗りたちが風を待ち、潮の変わり目を待ったこの港町には、 江戸の昔より唄い継がれる熱き調べがあります。

諸説ありますが、田助は「ハイヤ節」発祥の地の一つとも数えられ、 海上航路を通じて日本各地へ、そして遠く東シナ海へとその旋律を広げたといわれています。

【特徴・見どころ】

押さえ気味の出だしから、徐々に熱を帯びていく高揚感。 締め太鼓と三味線が織りなす激しいリズムに、 即興的で賑やかな囃子(はやし)が重なり合います。

かつては酒席の座興として、前後左右に手を動かす素朴な所作で親しまれてきましたが、 昭和四十三年、新たな振り付けにより現在の華やかな踊りへと昇華されました。

艶やかな歌詞と、テンポよく加速する熱狂。 潮風薫る平戸の魂を、どうぞ五感で感じてください。

【 南風(はえ)が運んだ、日本の祭りの原点 】

【風を呼ぶ唄、ハイヤ】

「ハイヤ」の語源は、九州の言葉で南風を意味する「ハエ」。 帆船が風を待つ港・平戸田助において、船乗りたちが酒席で唄い、踊ったのが全ての始まりです。

私たち「平戸風神社中」の名にもある通り、この唄はまさに風。 港から出航する北前船に乗り、南風(ハエ)と共に日本海を北上し、 遠くは佐渡の「おけさ」、徳島の「阿波おどり」へと姿を変え、日本全国の民謡のルーツとなりました。

【魂を揺さぶるリズム】

その特徴は、荒波を越える船乗りたちの気性を映したような、軽快で弾むリズム。 三味線と太鼓が織りなす二拍子の熱狂は、数百年の時を超えて今もなお、私たちの血を騒がせます。

艶やかな歌詞と、時に激しく、時に優雅な踊り。 日本の祭りの「源流」が、ここ平戸田助に息づいています。